グレタグマクベス社「huey(ヒューイ)」
・はじめに
インターネットで写真を公開するとき、ふと、他の人にはどのように見えているのだろう?と不安に思ったことはありませんか。
先日、ノートPCをDELL Inspiron9400に買い換えて最初に気がついたことは、今まで使っていたPCの東芝 dynabook VX1やかみさん用のiBook G4と比べてモニタの色が「妙に青い」ことでした。確認のためデスクトップをグレー単色で表示させると「灰色」であるべきところが明らかに「青灰色」になっていました。
モニタ表示が青いのは色温度の設定の問題だろうと思って、「モニタの詳細設定」で色温度を確認しようと思ったら・・・ない!
何とオンボードのインテルのグラフィックスドライバにはカラーを調整する機能が用意されていなかったのです。
これでは正しい色に調整することが出来ません。
必要最小限しかないオンボードグラフックスドライバの設定画面
幸い、私はAdobe PhotoshopElementsを持っていたので、同時にインストールされるAdebeGammaコントロールパネルでモニタガンマ値や色温度を調整することができました。
しかし、このコントロールパネルは”自分の目を頼りに”スライダーで調整しなければいけません。
このパネルだけではどのように調整されたかがわかりにくいので、デスクトップの背景を「灰色」にして、この色を目安にRGBの各スライダーで青みが消えるように調整しました。
これで青かった背景は「灰色」になりましたが、本当に「正しい色」に調整できたのか自信が持てない状態でした。
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・自動モニタ最適化ツール「huey」
そんな時、インプレスのデジカメWatchの「デジカメアイテム丼」で安価な自動モニタ最適化ツール、グレタグマクベス社「huey(ヒューイ)」を知りました。
これまでの高価なカラーマッチングツールは画像の入力〜表示〜出力まで一貫した調整を行いますが、この製品はモニタの調整に機能を限定したツールのため市価14,800円、おこづかいで何とか購入できる価格になっています。
この機器はPC作業をしているルームライト(環境光)を測って、モニタの明るさを自動調整するのが特徴で、通常はこのようにモニタの横に立てて常時、ルームライトをモニターします。
センサーはUSBでPCに接続します。真ん中の灰色の部分が環境光のセンサーです。
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センサー面には固定用の8個の小さな吸盤と、3つの穴にセンサーが仕込まれています。
調整用ソフトを起動して、指示が出たら、このようにモニタ中央に貼り付けます。
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調整方法は専用アプリケーションのウィザードに従って作業すれば簡単に調整できます。
モニタの調整方法はメーカーのWebに詳しく解説されているので、そちらをご覧ください → hueyの使用方法
おすすめのカラー設定は「ウェッブ閲覧および写真編集」がモニタガンマ2.2、色温度6500Kだそうです。
なお、同じモニタ調整ツールであるAdobe Gammaは競合しますので、インストールされていた場合は、「スタートメニュー」−「すべてのプログラム」−「スタートアップ」の中のAdobe Gamma Loaderを削除、または移動して起動しないようにする必要があります。
調整が終わると修正前後の状態を比較できます。私の環境では劇的に改善することが出来ました。
この2枚の画像から、その差がわかるでしょうか?
修正前:全体が青っぽい(デジタルカメラで撮影)
修正後:青さが消え、背景が「灰色」に調整された
修正前は真っ青ですが、修正後はやや緑色っぽくなっています。カワセミブルーと言うけれど、修正後の方が自然です。(デジタルカメラで撮影)
・ちょっと気になった点
気になる問題点もいくつかありました。
使用する環境の問題もあると思いますが、私の環境では最初に調整した時、モニタがやや明るく、黒が浮いているのがわかりました。
色合いは改善しましたが、ガンマ補正が明るすぎるようです。この機器は環境光に合わせてリアルタイムで補正してくれるのが売りですが、これがうまく働いていないと考えました。
写真を眺める分には問題はないのですが、画像処理を行う上では無視できない問題です。
Webで情報を集めてみると、「モニタを調整する際は部屋を暗くした方が良い」とのこと。確かに、暗い部屋で再調整してみると、黒の浮きが抑えられる事がわかりました。
しかし、標準のルームライトでの調整をオンにすると、また明るく補正されてしまうことから、「ルームライトのモニタリング」をオフにしました。
たまたま私のPCの場合、「ルームライトのモニタリング」をオフにした状態がほぼベストな状態でした。
次にUSBで繋がったセンサーは、ノートPCをワイヤレス環境で使用している環境ではうっとうしく感じます。
そこで私は上記のように「ルームライトのモニタリング」をオフにして、普段はセンサーを外しておくことにしました。
センサーを外す時はセンサーを繋いだ状態でシャットダウンしてから抜いてください。起動中に抜くとオフにしたはずの「ルームライトのモニタリング」設定がオンに戻ってしまいます。また、センサーを外した状態で使用する場合、PCをスリープさせると、復帰後、hueyによるモニタの修正がオフになります。この場合、再開時にタスクバーから「hueyプレフェレンス」を開いて設定を一旦、「修正前」をチェックしてからもう一度「修正後」をチェックして修正を有効にする必要があります。
デスクトップに作られる「huey」ショートカットやタスクバーの「hueyをスタート」をクリックすると調整ウィザードが起動して、設定がクリアされてしまいます。
不用意にクリックしないよう気をつけてください。デスクトップの「huey」ショートカットは削除しておきましょう。
・まとめ
「huey」は操作がシンプルで、カラー設定も具体的な色温度やガンマ値を指定できないので、詳細な調整をしたいユーザーには物足りないと思います。
また、安価なためか個体差や調整の精度も若干ばらつきがあるようです。より詳細なモニタ調整をしたい方には「Spyder2 express」がおすすめです。
しかし、この製品の特徴である環境光によってモニタをの輝度を自動調整してくれる機能は、作業場所や照明条件が頻繁に変わるような使い方をするユーザーには便利な機能です。
グラフィックスドライバで十分な色補正が出来ないPCをお使いの方や、現在のモニタの色に不安のある方には、非常に有効なツールであると思います。
・おまけ
モニタの調整がうまくできたかを確認する方法を紹介します。
下の画像をクリックすると、900×600ピクセルで表示されます。明るさが適正に調整されていると、この画像の黒の中に「10」、白の中に「250」がかすかに見えるはずです。下のグレーも赤みや青みはないでしょうか?
どちらかの数字ががはっきり見える、またはまったく見えないようでは調整不十分です。なお、液晶モニタの場合、見る角度で明るさが変化しますので、モニターの傾きや作業時の姿勢にも注意してください。視野角が狭く、輝度が低い、または輝度むら、色むらがあるノートPCや古い液晶モニタではどんなに調整しても調整しきれない場合もあります。
私のノートPC(DELL Inspiron9400)は輝度むらがあって左上から中心部分は明るく、きちんと調整されているのですが、右下はやや暗くなっています。画像処理ソフトはウィンドウを表示にして明るい領域で行う必要がありますね・・・(^_^;)